ACTHとは脳下垂体から分泌されるホルモンで日本語では副腎皮質刺激ホルモンといい、点頭てんかん(ウエスト症候群)の治療に用いられるのは合成のACTHです。ACTH療法は点頭てんかんの有効な治療法として定着していますが、それでも有効率は6〜7割程度であり、完全に発作を止める事が出来ない場合もかなりあります。また一時的に発作が止まっても再発する確率もかなり高い事も分かっています。なぜ点頭てんかんに有効なのか厳密には解っていません。また副作用も多く、その実施に当たっては慎重におこなわなければなりません。医師の診断後、午前中に臀部に左右交互に筋肉注射。最初の二週間は毎日、次の二週間は一日おきに、その後の二週間は週に2回、最後の二週間は週に1回。計八週間。ただし、発熱や高血圧等の問題があればスケジュールは変更され、場合によってはそのまま中止となる事もあります。個室へ隔離、面会制限を実施します。ACTH療法により本人の免疫力が低下する為、細菌感染などに対する抵抗力が弱くなります。従って隔離した状態で治療を行い、また病室への出入りの際は手指の消毒などを行う必要があります。付き添う家族も風邪気味な時などは、本人への接触は避けたほうが無難です。また無事に治療を終了する為にも、面会制限とします。 ・免疫力の低下。(感染に注意)・血圧の上昇。・肥満・高血糖・尿糖・血液の電解質(ナトリウム等)の変動。・脳萎縮。 治療開始後しばらくは血圧、体温、尿糖などを頻繁に測定します。また副作用のチェックの為、週1〜2回血液や尿の検査を行います。検査の異常や発熱、状態の変化などが見られた場合は連日検査する事もあります。脳波は2〜3週に1回の割合で検査します。